効果的な社員研修を行うにあたって考察したい 「お母さんが子どもを叱る時に言いがちなあの言葉」2020年12月19日

効果的な社員研修を行うにあたって考察したい
「お母さんが子どもを叱る時に言いがちなあの言葉」

社員研修の内容次第で、
社員を活かすも殺すも出来てしまう事を
これまでの記事でお伝えしましたが、

世代による生存戦略の違い如何だけではなく、
どこにでも存在する
「指導ミス、教育ミスあるある」について
フォーカスしてお話したいと思います。

それは、お母さんが子どもを叱る時に
言いがちなあの言葉です。

誰もが子ども時代があったので、
一度は必ずこの言葉をお母さんもしくは
大人たちに言われたことは
あるのではないでしょうか?

そして、この言葉は、
会社内においても、
上司や先輩社員が、
部下であり、後輩社員に対して
言っている言葉かもしれません。

そしてこの言葉なのですが、
裏を返せば、

「いやいや、だから改善しないんですって。」

と言いたくなってしまうような
滑稽な言葉だったりもします。

それなのに世代に関係なく、
昔からこの言葉は親が子どもを叱る時であれ、
立場が上の者が下の者を叱る時に思わず言ってしまう
「意味のない言葉」なんです。

この言葉について熟考する人は
実はあまりいないのかもしれません。
(だからこそ、長年多くの方達が、
この意味のない言葉を叱る時に
使っているのでしょうけど…)

さて、その言葉とは一体何なのかというと、

何度言ったら
分かるの?

です。

子ども時代に
何度か言われたことはないでしょうか?
親からだったり、先生からだったり。

もしかしたら「今日会社で言われました。」
なんていう方もいるかもしれません。

「その言葉が何かそんなに重要なのでしょうか?」

と思う方も少なくないかもしれません。

この言葉非常に重要です。
何故かというと、意味がないのに
多くの方達が使っているからです。

もう一度よく見てみてください。

「何度言ったら分かるの?!」

です。

会社で言われるとしたら

「何度言ったら分かるんだ!?」

でしょうか。

この言葉が使われる背景を
少し考えてみてください。

どういう状況でしょうか?

一度指摘しても改善されず、
二度指摘しても、三度指摘しても、、、
と繰り返すうちに指摘する側の我慢に限界が来て、

この言葉が発動される訳ですね。

この言葉が使われる関係において、
どちらが悪いのかというと、

多くの方は、

「何度言っても改善しない側に問題がある。」

と思っている事でしょう。
ですが、本当は違います。

「何度言ったら分かるんだ!?」
と、指摘している側に問題があるのです。

その理由が分かりますでしょうか?

実際、この「何度言ったら分かるんだ!?」を使っている者達は
自分が正しい事をしている、
指摘している自負があるからこそ、

何度も同じことを
しつこく指摘し続けているのだと思います。

ですが、ちょっとシチュエーションを
変えて考えてみれば分かります。

「押すと開かないけど、引くと開く扉」
で考えてみてください。

その人物は、その扉を開けて
部屋に入りたいのですが、
押してしまって開かない訳です。

そして、二度目も押して、三度目も押して、、、
いい加減我慢できず、

「何度押したらお前は開くんだ!?」

とか声に出して怒鳴ってしまう。
(もちろん相手は扉なので何も返事も反応もしませんが…)

この扉をずっと押している人物を見ていて、
あなたは心の中でどう思うでしょうか?

「何度押したらって、、、何度も押してるから開かないんでしょ。
引けば開くんだから…」

っていうお話ですよね。

お母さんが子どもに「何度言ったら分かるの?!」
というこれも先ほどの扉と同じです。

その何度も言って子どもが変わらない事を、
何度言っても子どもの反応は同じだという事です。

むしろ、何度も言われれば
さらにうんざりしてくることでしょう。
私たちも子ども時代の時そういう経験は
少なからずあったのではないでしょうか。

そして社会人になって、
今度は上司や先輩から
「何度言ったら分かるんだ!?」を
受けることになる訳です。

この言葉を使う人たちは決まって、
「自分たちが正しい」と決めつけています。
扉は引けば開くようになっているのに、

「押して開かないお前がいけないんだ。」
とばかりに押し続ける訳です。

これと同じことが、
会社でも行われているという事です。
あなたの世代では「押して開く扉」の
時代だったかもしれません。

ですが、今の時代は
「引くと開く扉」の世代の人たちが
会社に入ってきているとしたら、

社員教育をする側が変わるべきなのか、
社員教育を受ける側が変わるべきなのか?

扉の例で考えれば、
扉はかわることができないのですから、
開ける側が変わるしかないという話ですよね。

とすると、押すことをやめて、
引けばよいだけです。

子どもにしても、
新入社員や若手社員にしても、

「何度言えば気が済むのだろうか…」
とうんざりしているのではないでしょうか?

社員教育、社員研修の中で
求められているのは一体何なのでしょうか?

世代の違う先輩や上司のやり方に
無理やり合わせる努力をする事なのでしょうか?

時代は進み、環境や当たり前が変わってくる中で、
自分の世代の当たり前を何度も何度もぶつけて、

「何度言ったら分かるんだ!?」

を最終的にぶつけるのは
金輪際やめませんか?

「押してだめなら引いてみる」

という柔軟な視点や対応力を身に付けて、
世代の違いや、さまざまな個性の
社員の可能性や能力、
パフォーマンスが向上するように、

臨機応変の利く社員教育、
社員研修を提供していきましょう。

その為に、社員研修を担当する者にとって
要求される能力、スキルは何なのか?

どうすれば身に付けることが出来るのかを、
次の記事からお伝えしていきたいと思います。